これがないと必ずコケる。経営者が身につけるべき財務知識

【記事要約】

経営者・社長が身につけるべき知識のひとつ「財務」に関して。なぜ財務に関する知識が必要なのか。そもそも財務とは何かについてお話します。

 

起業家や経営者、社長が身につけておくべきスキルや知識は多々あるが、その中でもお金、つまりは財務に関する知識は必ずつけなくてはならないと僕は言い切る。

なぜなら、健全な財務は会社や組織インフラの基盤であり、組織運用の超基本だからだ。

 

1. はじめに 財務知識がないとどうなるか

財務知識がないとどうなるか。

答えは至って簡単。

倒産します。

実際、僕は全く財務知識がない状態で起業したため、本当にお金に苦労をした。

お金に苦しんで、悔しくて、悲しくて、床に手足をついて大粒の涙を流したこともある。

自分がかっこ悪過ぎて、世間の手のひらを返したような冷たさを恨んで、だから、お金のすごさも怖さも知っているからこそ、僕は言い切れる。

起業するなら、経営者なら、社長なら、財務は絶対に必要不可欠な知識だ。

運や周りの人のおかげで初めはたまたまうまく行っても、そんなものはビギナーズラックに過ぎない。

僕は、経済学部を出たわけでも、起業家を目指して勉強していたわけでもないので、本当にこのお金(財務)に関しては苦労した。

だからこそ、起業して事業をうまく回すなら、お金(財務)に関しての知識は絶対に身につけてほしい。

言うなら、東芝がいい例である。

あんなに大きな欠損がどうして、分からなかったのかと不思議でしょうがない。

当初は、黒字決算の報告予定だったにも関わらず、連結決算時に子会社の大赤字で天地がひっくりかえるような自体になっているからだ。

親会社、子会社含め、経営者は本当に財務をしっかり見ていたのか?というか、財務に関して知識があったのか?という疑問しか湧いて来ない。

実際に知識もあって、財務もしっかり見ていたのだとしたら、よっぽど誰かがマズイ情報を握り潰して、常々嘘の報告をしていたのだろう。

しっかりチェックしていれば、やばい時というのは、かなり早いうちから察知できる。

2. そもそも財務とは何か?

財務は僕なりに簡単に言わせてもらうと、財務とは、出て行くお金と入ってくるお金の管理とチェックだ。

こう言うと、とても簡単に思われるが、しかし!簡単だからこそ、やっていない経営者、財務について知らない経営者というものが本当に多い。

売り上げ不振に悩んでいる組織の社長と話をしている時に「え、そんなことも…。」と口や表情には出さないが、財務管理の乏しさや知識の無さに開いた口が塞がらないことが多々ある

事業を行えば、人件費や仕入れなどお金が出て行く。

加えて、事業を行えば、売り上げとして、お金が入ってくる。

出て行くお金は1円でも正しい出費か吟味し、入ってくるお金は神頼みではなく、確実な布石を打つ。

これが僕のモットーだ。

「何か分からないけど、請求書がきているから支払っている」

「多分、このくらい入ってくる(売り上げが上がる)かなという予想」

など、ふんわり、漠然とお金を待っていたり、出て行くお金を眺めている経営者は本当に多い。

だから、みんなお金に苦しんだり、惑わされたりする。

僕ははっきり言う。

出て行くお金は、最初から見えているはずだ。

そして、運気アップのお守りをつけても、神頼みしても、お金は期待に応えて入っては来ない。

なぜなら、お金は生き物ではない。運でもない。

単なるルールだからだ。

 

次回以降、財務に関して詳しくノウハウをご紹介したいと思う。