【記事要約】
ビジネスがうまくいくか、いかないかというのは、もっている人脈の質と量に応じるといっても過言ではない。今回はその「人脈」について掘り下げて書いてみた。
「起業人生★振り返ってみたらとんでも人生ーHistory」の記事に書いたように、僕は20代中盤で、人脈0、資金0、さらには健康面にも不安がある状態で、ある意味『結果的に』起業することになった。
そんな圧倒的に世の中的にいう「成功」から程遠かった僕が、その後10年後に残る企業は5%以下と言われる中、継続して事業をできているのは、これまでお世話になった方や可愛がってくれた方がいたからこそだ。
僕だけの力では、決してここまで歩んでこれなかった。
このことを、俗に「人脈の力」というのだろう。
僕自身、全く意識していないのだが、仲間内の同年代の社長たちからは、よく「人脈がヤバい」と言われる。
確かに有名企業、上場企業の社長、国家から地方までの政治家、地元の名士、メディア関係のトップなど関わらせていただくことが多かったし、遊んでもらうこともあった。
「なんでそんなに人脈があるの?」と聞かれても、僕自身よくわからなかった。
だが今、客観的にみた時に、その人脈構成の理論が少しだけ紐解けたのでそれらをご紹介したいと思う。
1. いい人脈、使えない人脈、実は繋がっていない思い込み人脈
人脈と言っても、いろんな人脈があると僕は考える。
よく、人脈を広げたいという人は、いろんな所に顔を出し、名刺交換をして人脈を広げているようにみえるが、実際は、あまり本来の目的に達するための人脈は広げられていない人が多くみられる。
いつの間にか、いろんな会に出て、名刺交換をすることが目的となっているほどだ。
ここで大事なのは、『会ったことがある』『名刺交換をしたことがある』というのは、人脈には入らないということだ。
本当にこれをよく勘違いしている人がいる。
「俺あの人知っているよ」というから、繋がりがあるのかと期待するが、よくよく聞いてみれば、一度名刺交換をしたことがある程度ということがある。
そのため、期待していた、こちらからのお願い事は話を話を切り出すことすら困難だったりするのだ。
僕が考える人脈というのは、その人と一歩踏み込んだ話ができる状態の繋がりがあることだ。
こちらの動機に対して、影響力がある『一歩踏み込んだ話ができる』関係性の人との人脈が本来の人脈というもので、いい人脈だと僕は考える。
ただ、例え一歩踏み込んだ話ができたとしても、こちらの動機に対して影響力がなければ、使えない人脈ということになる。
その人が使えないというのではなく、その人脈が使えないという意味だ。
動機に対しての影響力を持つ立場の人ということも重要になる。
会ったことがある、名刺交換をしたことがあるという関係性は、人脈でもなんでもない。
それは、実は繋がっていない思い込み人脈だ。
2. まずは見た目
人脈が何かということを頭の片隅に置いた上で、人脈づくりに挑む際、一番大事なのは「見た目」だ。
「見た目」というと、ハンサムとか、美人ということだと思われがちだが、ここでいう見た目はそうはない。
ここでいう見た目とは、服装、ヘアスタイル、靴などのハードの部分と、姿勢、顔の表情、目の力、ニュートラルな態度などの仕草のことをさす。
これらをきちんと、センス良く、仮に、センスがよくなくても、清潔感があるものを身につけるだけで、最初の印象はぐっとよくなる。
僕は、最初の印象というのは、非常に大事だと思っている。
印象は後から、「ファーストインプレッションと違っていい人だ」と変わることもあるが、実際は、ほとんどのところ、初対面の印象が悪いと、次も会いたい。どんな人だろう?と興味を持ってもらえることがない。
僕は、かっこつけているわけではないが、ファッションに関することは昔から好きだ。
だから、ブランドなどの高いものを身につけるわけではないが、結構こだわる。
服がキマらない時は、外に行きたくないくらいだ。
姿勢、顔の表情、目の力などの仕草に関しては、「姿勢がいいね」「話す時ずっと目をみてるね」ということをよく指摘され、人はこんなことを意識しているのだと、意外なポイントに気づいたからだ。
また、ニュートラルな態度も大切だ。
よく人脈を作ってやろう!オーラが出ている人がいるが、とにかくギラギラオーラが凄い。
もちろん、本人は気がついていない。
そんな人は、当然ちょっと引いてしまうというのが人間心理というものだ。
この見た目の効果で、まずは、
・興味を持ってもらう
・話をしたいと思う
相手にこの気持ちになってもらうのが人脈づくりでは一番大切なのだ。
そうすればきっと、互いの信頼関係を築く、次のステップに進むことができる。