【記事要約】
原因不明の病「酒さ」。原因不明と言えども、何かしらの原因があるからなるはず。それまでの生活等を振り返って自分的にこれかな?という原因を考えてみました。
「酒さ」になった僕の体験と酒さとの付き合い方をご紹介します。
現在も症状が出たり、出なくなったりとまだ完治はしていないけれども、大分改善し、うまく付き合うことによって、MAXで酷かった状態になることも無くなりました。
同じ酒さで悩む人にとって、役に立てばと思い、この記事を書くことにしました。
酒さは顔にでる病気なので、精神的に辛い人がたくさんいると思います。
少しでも役に立てばいいのですが、あくまで僕にとってよかった対策なので、参考として読んでいただければと思います。
大切なのは、自分に合う酒さ改善の方法を、少しずつ症状を見ながら見つけて行くことだと思います。
1. 酒さの予兆(はじめに)
「酒さ」という病名は医師に診断されて初めて知った。という人も多いのではないだろうか。僕もそうだった。
2015年頃から肌荒れがひどくなり、なかなか治らないことが多かった。
その後、お風呂上がりにおでこに赤いプツプツがたくさん出来ているのに気づいてよく見ると、顔周り全体にそれができていた。
最初はシャンプーや何かが合わないのかな?程度に考えていて、時間が立てば無くなったりもしていたので、あまり気にも止めていなかった。
そのうち、肌荒れというレベルだった顔の皮膚の状態が、次第に全体的に顔色が赤くなり、ブツブツや湿疹が出始めた。
その頃には、風邪を引いて病院に行った時に受付の人に「顔痛そうね」と言われるほどになっていた。
特に痛みはなかったのだが、風呂上がりなど、目の周りだけが白く後は赤い逆パンダみたいな状態になるようになり、大分気にするようになっていた。
その後、家族に病院に行くことをすすめられて、近くの医者に行って診断されたのが「酒さ」だった。
最初、飲み薬とプロトピックという軟膏を処方された所、すぐにブツブツが無くなり、赤みも引いた。
しかし、1ヶ月後、再び赤みが出たので、プロトピックを塗ったのだが、その後、少し落ち着いたり、悪くなったりを繰り返すようになった。
今思えば、このプロトピックという軟膏を長期間塗ったのがよくなかったのかもしれない。様々な記事によると、ステロイドやプロトピックの長期間の使用が酒さの原因になる場合もあるらしいのだ。
僕の場合、病院にかかり始めた後に、どんどん酷くなって行った。
おそらく、お医者さんの方針が良くなかったのではなく、悪化因子が強さを増していったのだと思う。
2. 酒さが一番ひどい時
酒さで病院にかかり始めて、一旦症状が引いた頃、一週間ほどで退院できる手術を受ける必要があったため、入院することになった。
簡単な手術とは言え、全身麻酔が必要だったので、麻酔が覚めた時は、吐き気と手術によるカラダの痛みでとてつもなくしんどかった。
この時、収まっていた酒さの症状が一気に悪化した。
退院して自宅に戻り、再びしばらく酒さの症状は収まったのだが、その2ヶ月後の冬に過去最大に湿疹がひどくなり、顔が腫れ、マスク無しでは客先に出られないほどになった。
今行っている病院がダメなのかと思い、近くの評判のいい違う病院へ。
だが、そこで処方された抗生物質が合わなかったようで、目が開かないほど顔がパンパンに腫れた。
もはや、このまま治らないのではないかという恐怖心と、顔のひどい疾患ということで、気持ち的にはかなり落ち込んだ。
こちらの写真は酒さの症状がひどい時の写真。
一番酷いときはこれよりもっと酷かった。
だけれども、症状をコントロールして落ち着いている時はこちらの写真ほど症状が落ち着く。
少し赤いむらむらがあるが、女性なら化粧をすれば全く分からないだろう。
3. 酒さの原因を考察
客観的に酒さになった原因と悪化要因を考えてみた。
結論は「ストレス」と「生活スタイル」だ。
こちら↓の記事にも書いたように、会社立ち上げ後の激務から、その後の経営失敗による借金2,500万円を返すために約10年間の間、べらぼうに働いた。
睡眠時間2,3時間なんて当たり前。
休みってなんですか?という状態。
徹夜なんてしょっちゅうで時には3日徹夜ということも。
とにかく、働いて、寝る、食べる、風呂以外は仕事といった状態を10年も続けていた。
夜の付き合いも多く、またアルコールが強い僕はかなり飲んでいた。
食事も決して健康的だったわけではない。
不規則過ぎる不健康極まりない最悪な生活スタイルだった。
さらにはストレスだ。
借金2,500万円をひとりで返さなければならないというプレッシャーと、その返済金を稼ぐために対峙した仕事が魑魅魍魎が蠢く環境で、精神的強さとビジネスとしてのぶつかり合いや緊張感あふれる交渉などを余儀なくされた。
まあ、そのおかげで5年かからずに借金2500万円を返し終えることができ、普通の人がが一生のうちに経験するようなことを、短期間で経験することができたのだが、今思えば、信じられないほどストレスフルな環境で、よくやっていたなーと我ながら感心する。
今、同じことをやれと言われたら、絶対にやりたくない。
その時は気持ちが張っているので、自分自身がストレスを感じているなんて思わなかったのだが、カラダには徐々に何かが蓄積されていたのかもしれない。
そして、もう少しで借金も返し終わり、それに伴って、仕事もセーブして、少しのんびりして人生計画を見直してみようと思っていた矢先に決定的な出来事が起きた。
それは、13年間連れ添った愛犬の急死だった。
まるで、辛かった僕を支え続けて、僕がそれを乗り越えるのを見届けたようなタイミングだった。
本当に辛かった。
僕のストレスを愛犬が吸い取ってくれていたのではないかと思えるほど、優しくて可愛い子だった。
やっと、人間らしい生活を送れるようになる。時間が出来ると見込んでいた矢先だったので、今でも思い出しても涙が出て来る。
余裕のある今なら、もっと一緒に遊んだりかわいがる時間があったのに。と。
そうして愛犬が亡くなって、2週間後くらいに酒さが過去最大に悪化したのだ。
これまで溜め込んでいた悪いものが一気に噴出するかのようにだ。
それからは、一旦良くなってまた悪くなっての繰り返しだった。
だけれども、いつまでもこの疾患に悩むのも嫌なので、症状を見ながら色んな方法を試した。
その結果、波はあってもある程度うまく付き合う習慣やスキンケア等が分かってきた。
同じ酒さに悩む人のために、僕の経験が役に立てば幸いだ。