経営する立場になって初めて知ったのだが、経営者や経営幹部が集まったり、参加する団体等者が世の中には星の数ほどある。
JC、ロータリー、ライオンズ、中小企業同友会、倫理法人会、守成会。
経営者が集まる会となると、こんなものじゃない。その他、勉強会などを含めると様々な団体や組織がある。
その数は、本当に計り知れない。
オブザーバなどで呼ばれて、顔を出したことがあるが、そこには有名企業の重役もいれば、聞いたことがない会社もたくさんあった。
最初は「経営者となるとさすが、すごくレベルが高いことを勉強しているな…。」と感銘を受けたことを覚えている。
僕は、経営の勉強を全くしたことがなかったので、その新しい世界に刺激を受け、正式入会はしなかったものの、勉強会には顔を出すことが多くなっていた。
名だたる企業の社長や重役と肩を並べて、その場にいるだけで自分が偉くなったような錯覚も覚えたような気がする。
そう言った場では、たいてい会の後に『懇親会』と言われるものが開催される。
そこで僕は若手だったこともあり、先輩経営者に色んな方を紹介してもらった。
そして、名刺交換を山ほどした。
これが、人脈が全くないスターター企業にとっては、とてつもない力になる。
その場で自分の事業をどれだけ魅力的にプレゼンできるかが、その後の社運に繋がるといっても過言ではない。
後日、名刺交換先の企業から、仕事を依頼を受けることも少なくなかった。
もちろん、自分から営業(売り込み)をすることを厭わないスタンスなら、名刺交換してくれた人にハガキや手紙を送るのもありだと思う。
マメな人は、名刺交換した人全員に手書きのハガキを送る人もいるくらいだ。
だから、スタートアップしたての会社はこういった場にこまめに顔を出し、人の繋がりを太くしていくことはとても得策だと思う。
ただ、僕はそうしなかった。
こういった人脈作りがダメというわけではなく、僕の場合は、僕の性分に合わなかったのだ。
だから、様々な経営者の団体から加入してくれとオファーをいただいたが、丁重にお断りした。
まず、毎月もしくは毎週定期的に参加しなければならない会は、自分の時間をその間拘束されてしまうし、話をしていて楽しい人ばかりではない。
楽しくなくても、それなりに「大人の対応」をする必要があることに疲れてしまうのが分かっていたからだ。
自分でも思うが、経営者なら、これらのことは率先してやるべきだと思う。
これしきのこと、ガッツで乗り越えられる性分の人がたいていだと思うし、成功している周りの経営者仲間も、実際こういったことを熱心にやっている。
人脈が事業にどれだけ影響を与えるかは、僕も身をもって経験している。
だから、もしあなたが企業を考えていて僕ほどめんどくさがりでないのであれば、こういった場で、ドンドン人脈を作っていくことをオススメする。
起業してうまくいくかどうかは人脈作りにかかっているといっても過言ではないからだ。
自分の事業地にある、様々な経営者団体を調べてみるのもいいと思う。
各団体毎にカラーがはっきり別れているし、自分の事業にあった団体というものもある。
そして「懇親会」では、是非積極的に『プレゼン』をして欲しいと思う。
その効果は、歴然と現れるはずだ。