晴れてV字回復 [V字回復上り坂#10]

V字回復上り坂#1〜11に書いた様に、V字の坂道を登りきるために僕が実践したことは至ってシンプルだった。

・無駄を無くす

・効率化を徹底的に追求する

・人として正しい行いを貫く

そして、

・諦めない

これだけだ。

時として、崖っぷちになると人は豹変する。

そんな状況を幾つも見てきた。

僕も、人でなしになる可能性は、いくらでもあった。

でも、僕は人を貶めたり、裏切るようなお金儲けの仕方は絶対にしなかった。

古い言い方で言えば、筋と仁義は必ず通した。

V字の坂道を下っている途中、そして登っている途中も、「人としてどうなの?」と呆れたり、腸が煮えくり返ることが何度かあったが、その相手方も後からよくよく考えるとかなり切羽詰まっていた。

経営者なら多くの人が知っていて、ファンも多いとても著名な人と仕事をする機会もあったが、「最悪」の一言につきた。

恩を仇で返すようなことばかりしているその人は、人として全く信頼できなくなったので、とっとと縁を切った。

有名だから「いい人」「凄い人」というのはダタの妄想で、表向きの顔と裏向きの顔があることを学んだ。

その詳細を書けばまた面白い話になるのかもしれないが、ここでは差し控える。

言いたいのは、そう言った人たちのように、人として間違ったことをしていると、いつまでもV字の坂道は登りきれない。

実際、それらの人たちは多額の借金まみれだった。

表向きはお金持ちに見え、たいてい自分に従えば、お金を稼げるといったことを吹聴する。

そして、その甘い声に誘われて、周りにまた必死な人が群がる。

だが、結局人間として貧しいので、今でも、事業がうまくいかず、あがきもがいている様子。

ひどいことをされたり、ひどいことを言われたりしたが、僕は「何言ってんだバーカ。」くらいの勢いで、そういう人たちとは即縁を切った。

よくないモノを持っている人たちといると、例え報酬がもらえるとしても、その呪縛が気持ち悪かったのだ。

だから、まだ借金が残っていたとしても、人としてどうなの?と疑問がつく人間とは即縁を切った。

自分の信念に沿って、諦めずに努力した。

そうして、無事にV字の坂道を登りきることができた。

もちろん、僕が頑張ったから登りきれたのではない。

家族やよき仕事仲間、そして僕を必要としてくれたお客様があってこそだ。

だから、僕は考える。

自分を捨てずに、ブレずに、ひとつひとつが大切だと。

 

あと、実際V字の坂道を登りきることができたから言えることだが、本当にいろんな事を学んだ。

普通にどこかの会社に努めて、給料を貰って生活していたとしたら、絶対に学べないことをたくさん学んだ。

「勉強代」とは良く言ったものだが、本当にそうだと思う。

そして、それらを糧にこれからまた面白い人生が歩めそうだ。


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