初めて仕事を受ける[起業話#3] で提示した見積もりを快諾いただき、いよいよ製作工程となった。
はじめに、どんな内容を盛り込みたいか、デザインの希望はあるか、素材写真はあるか、なければ撮るか?など様々な打ち合わせをした。
ちょうどレストランの建物も建設中だったので、設計施工担当の方にコンセプトを聞いた。
素材写真が全くなかったため、トップはFlashアニメーションで作ることになった。
また、予算がなかったため、素材となる料理写真は僕が撮った。
幸いにして(?)写真センスがあったようで、撮る写真はどれも喜ばれた。
ディレクション、コーディング、撮影、営業、一人で何役もこなした。
打ち合わせを終え、仕事場(当時は実家の屋根裏)に戻ると、そこからは何時間も部屋に篭って、食事、風呂、トイレ以外はずっとパソコンに向き合う生活となった。
ディレクション畑の僕にとって、コーディング、まして大学時代に少しかじったFlash制作は、大大大ハードル。
当時のネット上にはまだまだ情報がWEB制作に関する情報は少なったため、手探り状態で、格闘。
ニートサーファーで、寝たいだけ寝て、遊びたい時に遊んでの、自堕落な生活から一変、かつての猛烈社員だった頃、いやそれ以上の生活となった。
この初仕事を受けたことを機に、仕事のためなら、睡眠時間2、3時間、徹夜なんて当たり前になった。
とにかく、約束の期日までに最高のものを納品しなければ。
その思いでいっぱいだった。
不安とプレッシャーはあったが、楽しかった。
思うように作れない時はゲンナリしたが、絶対に諦めずに手に入った資料を調べ尽くして、作りたいと思ったものを作りあげていった。
とにかく燃えていたのだ。
そうして、なんとか理想通りのWEBを作り上げ、クライアントに納品。
結果は花丸だった。
とても喜んでもらえた。
そして、クライアントは色んな人に自慢したらしい。
そしてこれが、僕のターニングポイントだった。