【記事要約】
人脈は、繊細で生き物のようなもの。常に変化する。
人脈を自分に有益かつ相手にとっても有益なものとして保つことが大切。
1. 人というのは変わるもの。風向きに注意をする。
出会って暫くの間「いい人」だった人が、突然「怪しい人」に変わることがある。
それは、もともと実はそういう人だったという、かなり高度な詐欺師的な人もいるが、多くは、何かがうまくいかなくなったことにより、文字通り「人が変わってしまう」ことの方が多い。
大抵はやはり『金』だ。
『金』が関わると良くも悪くも人は変わる。
『金』に苦しみ出すと、他人を不幸にしてまでも、自分が助かる方に突っ走る人の多いこと。
自分しか見えなくなり、周りの都合の悪い声は入らなくなってしまう。
そうすると、不義理をしたり、価値のない高額なものを知り合いや家族にまで売りつけたりする。
そういった気配を感じたら、容赦なく、その人脈は切るべきだ。
僕の甘さでもあるのだが、以前の僕はそんなふうになってしまった人であろうと、縁を切らず、繋がりを持ち続けていたことがある。
しかし、迷惑千万でこちらの評判までキズを付けられた。
一度、ひどく裏切られた経験から、僕は無理をしない人付き合いをすることに決めた。
一緒にいて、楽しい人、気持ちが寄り添える人たちとだけ、付き合うようになった。
そうやって、おかしな人と付き合わなくなってから、嫌なことや、面倒なこと、揉め事は周りに起きなくなった。
一時期はトラブルばかり起きていたのに、不思議なものだと思う。
人の様子は変化するもの。
風向きに気を配って、付き合いたいものだ。
2. 繋がりを保ちつづける
一歩踏み込んだ話ができる関係性を築いたとしても、その人との関わりが半年、1年と遠ざかってしまうと、いつの間にか連絡しづらい状況になってしまう。
そうなると、せっかく築いた関係性を活かしたい時に役に立たないことがある。
Keep in touch.
英語のこの言葉通り、接点を持ち続けるということは、人の繋がりにとって大事なことだ。
友人に近い間柄なら、飲みに行ったり、ランチに行ったり、どこかへ一緒に遊びにいくと良いだろう。
そこまでくだけた間柄でないなら、近くに寄ったからと言って、オフィスや家に顔を出したりするだけでもよいと思う。
用もないのに連絡するのがはばかられるな…、という時は、年賀状、暑中見舞い、お歳暮、お中元という日本の習わしを活かす方法もある。
これらは人の繋がりを保つために古人が工夫したのものなのかもしれない。
僕は、どちらかというと、これまで細やかに連絡を保ち続けることはしない、ドライなタイプの人間だった。
しかし、とてもお世話になった方やとても大切な友人との繋がりを保つためには、人脈のメンテナンスが非常に大切なのだとある日悟り、ドライな行動パターンを改善した。
繋がりを保ち続ける努力をするということも、人脈形成にとっては、とても大切な要素なのだ。