ネットショップを立ち上げれば売れるという妄想[売れるネットショップ#3]

【記事要約】

ネットショップを立ち上げれば、出品すれば売れるという妄想を持っている人が今でも非常に多い。その幻想に囚われた人々は言ってみれば、ネットショップモールのいいカモになっているのが現状だ。

 

1.  出せば売れるは大間違い

正直楽天などのショッピングモールは潤沢な広告費が無いと、全く勝ち目はない。

「アクセス数が一日に○万件ある」「最高益を出しているショップの月の売上は○億円もある」「出店数が日本一」といった運営側の甘いキーワードに誘われて、多くの人が自分もショップを立ち上げれば、間違いなく売れるんじゃないか?だって商品がいいんだもん。という幻想に囚われる。

しかし、実際は初期費用、月間の運用費を支払い続けて1年以上たっても閑古鳥。

結局、ショップ運営費だけが消えていき、最終的には出店を辞めるというケースがほとんどだ。

何故かネットショップを立ち上げれば、売れるという幻想をいだいている人と言うのは非常に多い。

しかし、ネットショップをうまく行かせるためにはリアル店舗を1店舗別に立ち上げ、そちらを繁盛させるのと同じくらいの労力が必要と言っても過言ではない。

「いい商品だから売れるか?」

答えは「売れません。」だ。

 

2. 作ったばかりのネットショップはなぜ売れないか?

作ったばかりのネットショップはなぜ売れないか?

答えは簡単だ。

あなたのサイトを訪れるお客さんがいないからだ。

 

楽天などのネットショップモールに出店したからと言って、すぐにアクセスがあるわけではない。

ましてや、作ったばかりの自社サイトのネットショップなら恐らくアクセスは社内関係者ぐらいだろう。

よっぽど知名度が高く、顧客リストも多い会社なら、プレスリリースにより、まだアクセスがあるかもしれないが、ほどんどの場合は、作ってすぐに売れるかな?とワクワクしていても全く市場の反応はないはずだ。

作ったばかりのサイトは、Googleなどの検索エンジンにも検知されていないため、検索結果にすら出てこない。

ネットショップでのコンバージョン率(成約率)は1%あれば良店と言われている。

つまり、100人があなたのショップを見たら、1人が買えばよいショップということになる。

要はショップへのアクセス数が大量に必要になる。

計算通りにすれば、100人に買い物をして欲しければ、1万アクセスが必要なのだ。

3. あなたのネットショップで商品が売れるためには?

一番手っ取り早いのは、ネット広告だ。

GoogleやYahoo などの検索エンジンで検索した時に、検索結果とは別に広告が出てくるはずだ。

それらを活用したり、ネットショップモールの場合は、モール独自の広告を利用するのも手だ。

だが、このネット広告も1万や3万で効果が出るものではない。

月数十万円から数千万円の広告費を使えるほど潤沢な余裕があればこそ、波に乗ることができる。

ほとんどの零細企業には、そんな余裕はないだろう。

広告費をかけずに地道にアクセスを稼ぐには地道な努力が必要だ。

こちらに関しては前回の記事で書いたので参照してほしい。

広告に頼らない集客のために必要なこと[売れるネットショップ#2]

ストレスは簡単には、抜けない[エピローグ:V字回復上り坂]

最近「失感情症(アレキシサイミア)」という言葉を知った。

今から思えば、V字回復の坂道をよじ登っていた時期に、僕はこの症状だったのではないかと思う。

V字回復ストーリーについてはこちら>>

失感情症(アレキシサイミア)とは、自分の感情を意識できず、感情を言葉や態度によって表現しにくい状態のことだ。

原因は過剰なストレスだ。

つらい感情を意識しにくいため、周りに助けを求めたりせず、頑張り続けてしまうことがあるらしい。

だが、そうだったとしたら、その頑張り続けることでV字の坂道を登れたのかもしれないが。

だが、この症状の場合、体にも変調がでる。

実際、僕はV字の坂道を登り切る最終段階で入院し手術をしなければならないほど、体に異変が起きていた。

幸い悪性ではなかったが。

自覚症状がなくても、体は正直だ。

体にかかった重い負荷は、日に日に蓄積されて、それらは身体のどこかに現れ出すらしい。

そして退院後、ようやく全ての借金を返し終わり、ようやくまた新しい0地点に戻ることができたとほぼ同時に、13年一緒に連れ添った愛犬が亡くなった。

まるで、辛い時期の僕を支え終わったかのようにだ。

僕が退院してから急激に体調が悪化し、入院させたが、衰弱があまりに激しく、病院での最期を不憫に思い、自宅で点滴を打ち、つきっきりで看病し、看取った。

僕にとっては、この上ない悲しみだった。

それを期に以前からひどかった肌荒れがさらに悪化し、ひどいことになった。

それから半年後、ビジネスが0地点に戻ったことにより、ようやく日々の生活を楽しみながら過ごせるようになり、ある日ふと、ようやく自分がストレスを感じていたことを自覚した。

それまでの0地点からの半年間は、焦燥感が抜けず「何かやらなければ」という焦りがつきまとっていた。

自分がストレスを感じていて、とても疲れていたことが自覚できたら、一気に気持ちが穏やかになった。

ストレスはすぐには抜けないらしい。

ストレスへの耐性も必要だが、ストレスを感じている自分に気づくことも、もっと大事だ。

だが、もしかしたらV字の坂道をよじ登っている最中のような状況の時には、ストレスに鈍感であることも必要なのかもしれない。

とにかく、うまくコントロールすることが、その時々の状況を自分の味方につけることができるのだと思う。


ストレスは簡単には、抜けない[エピローグ:V字回復上り坂]ストレスは簡単には、抜けない
[エピローグ:V字回復上り坂]

広告に頼らない集客のために必要なこと[売れるネットショップ#2]

【記事要約】

売れるためにはお客様がたくさんいることが必要だ。お客様を呼ぶための手段として有効なのはネット広告だが、コストがかかる。コストをかけずに集客することは可能なのか?その手法について紹介。

1.  広告コストを抑える

 

広告とネットショップ販売は切っても切れない縁と言っても過言ではない。

しかし、ネット広告と言えども、コストが大幅にかかる。

僕のクライアントの中には売り上げの25%を広告費にかける組織もあるほどだ。

だが、その場合、自社サービスに合った広告による集客ノウハウを確率できたとしても、とにかく、初期投資と運用コストがかさむ。

大企業ならともかく、零細企業にとって、広告費はなかなか高嶺の花でもある。

そのため、広告費を抑えて集客となると、対象検索ワードにひっかかるためのSEO対策などになってしまう。

その場合、できたばかりのネットショップへの集客はほとんど見込めない。

広告費を抑えるということは、ネットショップにとっては、イコール集客しない状況とも言えるのだ。

では、広告費を抑えて集客をすることはできないのか?となると、答えはNOだ。

実は、広告費を使わなくても集客をすることはできる。

それは「コンテンツ量」と「コンテンツ力」だ。

 

2. 「コンテンツ量」と「コンテンツ力」で集客を得る

何かを得ようとすると、どんなものでも犠牲にしなければならないことが出てくる。

広告費を抑えて集客を伸ばそうという利を得る場合に、犠牲になるのが時間と手間だ。

コンテンツ量とコンテンツ力を伸ばすことで、集客は明らかに増える。

しかし、これらをさらにコストをかけずに自力でやるとなると、とにかく時間と手間がかかるのだ。

商品や自社の世界観に関連のある記事で、さらに世間の関心もある内容を掲載し続けるというのはなかなか難しい。

だが、継続は力なり。

一番入りやすいのは、ブログだ。

WordPressなどでブログをネットショップのドメイン配下に起き、コンテンツを鍛えることによって、集客は確実増える。

Facebook、Twitter、InstagramなどのSNS。

関連業界のポータルサイトなど。

コンテンツ量とコンテンツ力で集客を伸ばす手法において、何か突破的な手法というのはない。

この方法の一番の力は、様々なポイントに毎日コツコツと地道に努力を重ねる、つまり種をまくことだ。

実際、僕のクライアントにもこの手法でアクセスを伸ばしている会社がある。

広告費を全くかけずに、月間アクセスがおよそ15,000ユーザまで伸びた。

コンバージョン1%とした場合、150人ほどが購買することになる。

高額商品を扱っているので、売り上げはかなり伸びる。

数名の会社なので、とても堅実な商売をすることができる。

 

3. バズ(Buzz)をしかける

「インスタ映え」という言葉が浸透している通り、バズ、つまり口コミを誘導するための仕掛けも必要だ。

「インスタ映え」を仕掛けて、「リア充」のネタを提供することが必要なのだ。

何語?と戸惑う人もいるだろうが、「インスタ映え」は、インスタグラムに乗せた時に写真がいい感じに見えるというものだ。

「リア充」は、リアル、つまり実生活が充実していることを対外的にアピールする「リア充」のためのネタをみんな探している。

バズ(口コミ)の力は大きい。

商品やサービスがこの「リア充」のネタになって、「インスタ映え」させることを誘導することも大きな集客力のひとつとなる。

 

販売商品にロゴをつける[売れるネットショップ#1]

【記事要約】

自家製商品にロゴをつける。当たり前だけれども、忘れがちなのがこれ。ロゴをつける様々な方法をご紹介。

 

ネットショップで自家製品を販売する場合に、当たり前のようだが、忘れがちなのが、ロゴをつけるということだ。

以前、作った商品にロゴをつけずに写真を撮り、Amazonセラーにアップしたたところ、審査に引っかかった。

ロゴがないので、ノーブランドとしての掲載となるというのだ。

Amazonのルールにもあるように、商品自体や包装紙にロゴがない場合、ブランドとしては認められず、ノーブランドとしての扱いとなる。

それほど、ロゴというものは、販売商品にとって重要な役割となる。

1.  印字する

一口に印字すると言っても、商品への直接印字はプリンターで簡単にできる訳ではない。

(1)専門の業者に頼んで印字してもらう

(2)レザー刻印をする。もしくは専門業者に頼む。

(3)塗料を使って、自分で印字する

方法としては、おおまかにわけるとこの3つになるだろう。

(1)と(2)は楽だが、コストがかかる。

しかし、まだ小ロット生産で、コストをかけられないのであれば(3)が望ましい。

その場合に、使える手が、スプレーなどの塗料を使っての印字だ。

①透明な硬めのシートを用意する

②ロゴをプリントした紙の上に①を置き、カッターでロゴの部分を切り取る

③スプレーなどの塗料で印字する

この場合、塗料も化学性のものではなく、自然素材のものにするなど、こだわることができる。

自然素材のもので印字していますと歌えば、顧客満足にも繋がる。

2. シールを貼る

印字するよりもさらに手軽なのが、シールだ。

シールの場合に、気を付けたいのは、防水性と色褪せだ。

最近は、「らくする」など、プリントをネットから発注できるサービスがかなり充実している。

しかも安い。

色褪せず、耐久性もあるシールを作るのなら、自分で用紙を買ってインクジェットで印刷して作るよりは、ネットプリントショップに依頼する方が堅実だ。

3. はんこ・焼印を使う

はんこは気軽に作れる上、オペレーションも簡単にできる。

押し直しができないのが難ではあるが、手軽さとコストパフォーマンスでは、一番使い勝手がよいかもしれない。

木製品などの場合は、焼印を使うのもよい。

焼印は最初の制作費が万単位とちょっと値が張るが、おしゃれに仕上がる上、耐久性もよい。

「オリジナル焼印」などのワードで検索するとよい。

 

忘れがちで、さらに簡単なように見えて、意外と手が取られるのがこの商品へのロゴ付だ。

商品のデザイン性を活かしつつ、さらにオペレーションのしやすさとブランド訴求が必要だ。

晴れてV字回復 [V字回復上り坂#10]

V字回復上り坂#1〜11に書いた様に、V字の坂道を登りきるために僕が実践したことは至ってシンプルだった。

・無駄を無くす

・効率化を徹底的に追求する

・人として正しい行いを貫く

そして、

・諦めない

これだけだ。

時として、崖っぷちになると人は豹変する。

そんな状況を幾つも見てきた。

僕も、人でなしになる可能性は、いくらでもあった。

でも、僕は人を貶めたり、裏切るようなお金儲けの仕方は絶対にしなかった。

古い言い方で言えば、筋と仁義は必ず通した。

V字の坂道を下っている途中、そして登っている途中も、「人としてどうなの?」と呆れたり、腸が煮えくり返ることが何度かあったが、その相手方も後からよくよく考えるとかなり切羽詰まっていた。

経営者なら多くの人が知っていて、ファンも多いとても著名な人と仕事をする機会もあったが、「最悪」の一言につきた。

恩を仇で返すようなことばかりしているその人は、人として全く信頼できなくなったので、とっとと縁を切った。

有名だから「いい人」「凄い人」というのはダタの妄想で、表向きの顔と裏向きの顔があることを学んだ。

その詳細を書けばまた面白い話になるのかもしれないが、ここでは差し控える。

言いたいのは、そう言った人たちのように、人として間違ったことをしていると、いつまでもV字の坂道は登りきれない。

実際、それらの人たちは多額の借金まみれだった。

表向きはお金持ちに見え、たいてい自分に従えば、お金を稼げるといったことを吹聴する。

そして、その甘い声に誘われて、周りにまた必死な人が群がる。

だが、結局人間として貧しいので、今でも、事業がうまくいかず、あがきもがいている様子。

ひどいことをされたり、ひどいことを言われたりしたが、僕は「何言ってんだバーカ。」くらいの勢いで、そういう人たちとは即縁を切った。

よくないモノを持っている人たちといると、例え報酬がもらえるとしても、その呪縛が気持ち悪かったのだ。

だから、まだ借金が残っていたとしても、人としてどうなの?と疑問がつく人間とは即縁を切った。

自分の信念に沿って、諦めずに努力した。

そうして、無事にV字の坂道を登りきることができた。

もちろん、僕が頑張ったから登りきれたのではない。

家族やよき仕事仲間、そして僕を必要としてくれたお客様があってこそだ。

だから、僕は考える。

自分を捨てずに、ブレずに、ひとつひとつが大切だと。

 

あと、実際V字の坂道を登りきることができたから言えることだが、本当にいろんな事を学んだ。

普通にどこかの会社に努めて、給料を貰って生活していたとしたら、絶対に学べないことをたくさん学んだ。

「勉強代」とは良く言ったものだが、本当にそうだと思う。

そして、それらを糧にこれからまた面白い人生が歩めそうだ。


晴れてV字回復 [V字回復上り坂#10]晴れてV字回復
[V字回復上り坂#10]

精神を保つ [V字回復上り坂#9]

僕がV字の下り坂を下りきって、一番底にいる頃、家族はもしかしたら僕が鬱や精神的に参っているのではないかと心配していたかもしれない。

そのくらい、僕は落ち込んで元気がなかった。

自分でも心配をかけているなと、感じつつも、気持ちが沈んでしようがなかった。

朝から晩まで一心不乱にPCに向かい、睡眠時間2、3時間の毎日、忙しいときには3日徹夜、寝食とトイレ、風呂以外はとにかくPCにかじりついている姿は異様だったことだろう。

だが、そこまでしなければ、僕はV字の底から這い上がることができなかったのだ。

とにかくもがいていた。

うまくV字回復できるかどうかなんて、まったく確信がなかった。

もしかしたら、破産手続きを踏まなくてはならなくかもしれない。

その可能性は大いにあった。

V字の坂道を下っている最中には、たくさんの裏切りにもあった。

正直、今でも簡単に人は信用しない。

「銀行は雨が降っている時には傘を貸さない」その言葉は以前からよく聞いていたが、本当にその通りだった。

雲行きが怪しくなると、あれだけ熱心に来ていた銀行マンは波が引くようによりつかなくなった。

厚生年金や、税金を払う力がなく滞納していたため、それらの機関からはヤクザの取り立てのような取り立てがあった。

特に厚生年金は、ひどい。

様々な問題を起こしている上、今後の運用も明確でないのになぜあれだけ強気の取り立てができるのか理解できない。

厚生年金も、消費税もそうだが、職員は「預かっているお金だから無いわけがない。預かったお金を使い込んだ」という言い方をする。

だが、実際そうではないことは経営をやってみれば一目瞭然だ。

ある意味、経営者というのは社会で一番立場が弱い人間かもしれない。

今は払える資金がない。だが、払う意志はあるから今、事業を必死でやっているのだと言っても、ある日突然銀行口座の差し押さえをしてくる。

僕も一度やられたが、借り入れがない銀行だったのが、不幸中の幸いだった。

借り入れがある銀行だったら、銀行からは一括返済を求められたことだろう。

こちらのビジネスなんてお構いなしだ。

税務署はまだ良心的だから、今でも分割返済の対応など感謝しているが、厚生年金は今でも嫌いだ。

その他にも、とにかく色んな酷いことが立て続けに底辺の直には多発した。

悔しくて、床に腕をつき、声を押し殺して泣いたこともある。

惨めだった。

だが、僕は折れそうな心をなんとか保って、一歩一歩少しずつでも進み続けた。

とにかく諦めなかったのだ。

底辺の時点では、とにかく出口が見えなかった。

でも、歩き続けるうちにほんの僅かに出口の明かりが見える気がした。

さらに歩き続ける内に、希望が湧いてきた。

そして、さらに出口の明かりに向かって歩きつづけて、やっとの思いで借金を全額返済し、ようやく再びスタート地点に立ったのだ。

その過程が、V字回復の坂道が辛すぎて、坂を登りきった時の感動というのはおかしなものだが、特になかった。

ようやく背負うものがなくなり、伸び伸びと仕事が、生活ができる。

ただそれだけだった。

だが、V字回復の坂を登ることで学んだことは「精神を保つ」ということだった。

イキりすぎても、怖気づいてもダメなのだ。

 

モチベーションアップのセミナーに行って、自分自身を盛り上げる必要なんてまったくない。

それこそ、アップダウンが激しすぎて反動が大きく、そんなものに時間とお金を費やすほうが馬鹿げている。

今、注力すべきは、そこではないのだ。

とにかく、一定の水準を修行僧のように保つ。

ただそれだけだった。

そして、ひとつひとつとにかく進むこと。

これだけだ。


精神を保つ [V字回復上り坂#9]精神を保つ
[V字回復上り坂#9]

AmazpnPayエラーハンドリング設定などの詳細を詰める[EC CUBE3でAmazonPayを利用するためのステップその8]

【記事要約】

AmazonPayはエラーハンドリングなど適切な処理をしていないと、Amazonサイドから利用を打ち切られる場合がある。そのため、確実に処理が適正に行われるよう念入りなコーディングと検証が必要になる。

 

その1から7に記載した内容はあくまで概要のため、AmazonPayをEC CUBE3で利用するためには、確実な処理を行うように詳細を念入りに設計する必要がある。

※ここに書いてある記事はあくまで概要です。プログラムは自己責任で開発してください。

1.  Amazonログインステータスによる切り分け

当然のことだが、Amazonアカウントにログインしている状態か否かでロジックを切り分ける必要がある。

Amaonアカウントにログインしているかどうかを判別するためには、Amazonログインと同時にCookieが作成されるため、それらを利用するのが望ましい。

Cookieの内容はEC CUBE3の管理画面の設定>システム情報設定>EC CUBEログ表示で閲覧できる。

デフォルトのログ表示設定はINFOレベルとなっているため、デバックレベルに変更したい場合は、app>config>eccubeのlog.ymlの設定が必要となる。

詳細はこちら
http://doc.ec-cube.net/guideline_log

僕は、ややこしさとトラブルを回避するために、会員ログイン時はAmazonPayを利用できない仕様にした。

また、Amazonログイン時は、カート画面にログアウトボタンを表示させた。

さらに、ログアウトした時点で自作のAmazon関連のセッション等をクリアする処理を施した。

2. エラーハンドリング

STEP7の3にも記載したが、Amazonとの通信時には、レスポンス、オーソリーエラーなどエラーハンドリングが必要となる

AmazonPay購入処理を完結させる[EC CUBE3でAmazonPayを利用するためのステップその7]

さらにウィジット表示の際も、Javascriptにエラーハンドリングの記載が必要になる。

この点もコーディングを施し、テストをする必要がある。

3. セッションのハンドリング

AmazonPay関連のオリジナルセッションを使った場合、Amazonアカウントでのログイン時とログアウト時でそれらのセッションハンドリングが必要になる。

忘れがちなので、これらも合わせて確認してほしい。

4. デバックモードでの検証

検証の際に絶対的に必要になってくるのが、デバックモードだ。

EC CUBEでは、echoやprint_rなどを使ってエラーを表示させようとしても、出てこない。

そのため、デバックモードを利用する。

デバックモードの利用は簡単で、

https://ショップアドレス/index_dev.php

でアクセスするだけでOKだ。

しかし、僕の場合は、index_dev.phpの47行目付近を下記のように書き換える必要があった。

AmazonPayから渡ってくる値等も閲覧できたので、デバックモードはかなり重要だ。

 

他にも細かいところでつまづき、色々と調べながらのコーディングとなったが、大体の概要は紹介できたと思う。

EC CUBE3とAmazonPayがランニングコストなしで利用できれば、かなりのコスト削減になるので、ぜひ実現してほしいと思う。

2018年1月16日追記:

このシリーズを書き終えた直後にNIPPON PAYという会社からEC CUBEで利用できるAmazon Payの無料プラグインがリリースされていた模様。

https://nippon-pay.com/AmazonPay.html

僕には必要なくなったので、詳しく調べていませんが、基本無料配布のようです。もしかしたら設定サポートや何やら費用がかかる可能性もあるので、ご自身で確認の上、自己責任で利用するのもよいかもです。


[EC CUBE3でAmazonPayを利用するためのステップその8]AmazpnPayエラーハンドリング設定などの詳細を詰める[EC CUBE3でAmazonPayを利用するためのステップその8]
AmazpnPayエラーハンドリング設定などの詳細を詰める

AmazonPay購入処理を完結させる[EC CUBE3でAmazonPayを利用するためのステップその7]

【記事要約】

[注文する]ボタン押下と同時にEC CUBE3から購買情報をAmazonPayへ送信し、購入処理を完結させる

 

購入確認画面にて[注文する]ボタンが押下されたら、購買情報をAmazonPayへ送信し、購入処理を完結させる必要がある。

また、それと同時に無事処理が完結した場合、完了確認画面を表示させる必要がある。

※ここに書いてある記事はあくまで概要です。プログラムは自己責任で開発してください。

1.  event.ymlにフックポイントを記載

各々のプログラムの組み方によると思うが、僕の場合、購入処理を下記フックポイントにて実施した

ShoppingController.phpを読み解いてもらうと分かるかと思うが、処理内容に応じて、適切なフックポイントは異なり、プラグインを作成する上で、フックポイントは重要な要素となってくる。

function名は命名規則に則り、onRouteFrontShoppingConfirmRequestとする。

2. EventファイルにonRouteFrontShoppingConfirmRequestの処理内容を記載

プログラム内容を記載するとセキュリティ上もよろしくないので、プログラムの詳細は記載せずに、大まかな流れだけ紹介します。

下記、流れに沿って、独自にコーディングしていただけたらと思う。

Amazon Pay API リファレンスの「ワンタイムAmazon Pay API」、「Amazon Payデータタイプ」、「Order Referenceの制約」の内容を熟読し、コーディングに活用する。

プログラムに慣れた人はたいていマニュアルを読まないでも、それまでの経験値で多くのシステム構築をクリアできることが多いけれども、このAmazonPayに関しては独自の仕様が多いので、とにかく提供された資料を事前によく読むのが一番の近道だと実際に構築して感じた。

(1)Amazonログイン中の場合に、AmazonPayAPIのgetOrderReferenceDetails関数で、アドレスや連作先等の詳細情報を取得し、EC CUBE3の購買情報へセットする。

<参照URL>

https://pay.amazon.com/jp/developer/documentation/lpwa/201952090#201952090

(2)AmazonPayのPHP SDKのcharge関数を使用し、AmazonPayへ購買情報を送信する。

<参照URL>

https://github.com/amzn/amazon-pay-sdk-php?ld=APJPLPADirect

(3)レスポンス、オーソリーエラーなどエラーハンドリングをする。

AmazonPayのテスト環境に用意されているテストアカウントにて、カードのエラーをテストできるアカウントが用意されている。

<参照URL>

オーソリー状態と理由コード
https://pay.amazon.com/jp/developer/documentation/apireference/201752950

エラーコード
https://pay.amazon.com/jp/developer/documentation/apireference/201753060

(4)処理が無事完了した場合に、完了画面を表示する。

 

これらAmazonPayの開発者向け情報を参照しながら、EC CUBE3の開発者情報も非常に参照した。

http://doc.ec-cube.net/

上記フローでAmazonPayの基本的な流れを作り出すことができるが、次回はさらに細かい点について紹介したいと思う。

 


[EC CUBE3でAmazonPayを利用するためのステップその7]AmazonPay購入処理を完結させる[EC CUBE3でAmazonPayを利用するためのステップその7]
AmazonPay購入処理を完結させる

AmazonPayログイン時に購入確認画面へ遷移させる表示[EC CUBE3でAmazonPayを利用するためのステップその6]

【記事要約】

Amazonアカウントでログインした場合、EC CUBEの画面は購入確認画面へ遷移させ、アドレスウィジットと支払いクレジットカード選択ウィジットを表示させる必要がある。

 

カート画面の[Amaozonアカウントでお支払]ボタンを押して、Amazonへのログインが完了した場合、EC CUBE3の画面は購入確認画面へ遷移し、さらにアドレスウィジットと支払いクレジットカード選択ウィジットを表示させる必要がある。

そのためには、通常非会員の場合は、会員ログインまたはゲスト購入のボタンが表示された画面へ遷移するが、会員ログイン状態と同じ画面遷移にする必要がある。

※ここに書いてある記事はあくまで概要です。プログラムは自己責任で開発してください。

1.  event.ymlにフックポイントを記載

EC CUBE3のおおまかな購入ロジックはsrc>Eccube>Controller>ShoppingController.phpで定義されている。

そのため、プラグイン作成時にはこのプログラムも良く見て置いたほうがよい。

ShoppingController.phpを読み解くと、非会員でも一度注文者情報($Customer)が作られている場合は、一度入力された情報を保持して、購入確認画面へ飛ばしていることが分かる。

そのため、Amazonログインと同時にこの$Customerを擬似的に作成し、購入確認画面へダイレクトに遷移させる。

Amazonアカウントに登録されている個人情報はウィジット表示後でないと取得できないため、ダミーの値等で仮作成しておく。

 

ShoppingController.php読み込み前にこの仮注文情報を作成するためのフックポイントは下記となる。

function名は命名規則に則り、onRouteShoppingRequestとする。

さらにウィジットを表示させるために、下記フックポイントを追加

function名は命名規則に則り、onShoppingIndexRenderとする。

2. EventファイルにonRouteShoppingRequestの処理内容を記載

eventファイルにonRouteShoppingRequestの処理を記載するが、その前に、ここでAmazonPayのPHP SDKを使用するため、eventには下記のように事前にAmazonSDKの環境設定を記述しておく。

例:

*********には、独自の情報を入力。ログイン時点(ウィジット表示前)の時点でAPIから取得できるのは、氏名とEmailといった限られた情報のため、それらで仮注文者情報($Customer)を作る。

上記コード中の$access_tokenは、Cookie中から取得することができた。

各々、取得ロジックを独自に設定してほしい。

都道府県情報がないとエラーになるため、仮に1を設定している。

紹介したコードはあくまで最低限の内容のため、その他必要ロジックを書き足して欲しい。

3. EventファイルにonShoppingIndexRenderの処理内容を記載

onShoppingIndexRenderの処理内容には、Amazonログイン中の場合に、下記内容に表示を差し替える指示を記載する

①お客様情報エリアにアドレスウィジットと支払いクレジットカードウィジットを表示

②お客様情報変更ボタンを非表示

③配送情報変更ボタンを非表示

④配送日時指定のみ表示

⑤お支払い方法選択エリアには、AmazonPayとのみ表示し、他の決済手段を非表示とする

基本的に下記パターンで上記の表示差し替え指示をコーディングする

正しくコーディングできれば、Amazonログインと同時に購入確認画面へ遷移し、アドレスウィジットと支払いクレジットカードウィジットが表示される。


[EC CUBE3でAmazonPayを利用するためのステップその6]AmazonPayログイン時に購入確認画面へ遷移させる表示[EC CUBE3でAmazonPayを利用するためのステップその6]
AmazonPayログイン時に購入確認画面へ遷移させる表示

カート画面に[AmazonPay]でお支払ボタンを表示[EC CUBE3でAmazonPayを利用するためのステップその5]

【記事要約】

AmazonPay導入のためのEC CUBE3系のプラグイン作成の第一段階。カート画面に[Amazonアカウントでお支払]ボタンを表示するプラグイン要素を作成する。

 

で、 「2.AmazonPayプラグインの全体的な動き」に書いたように、Amazonプラグインは大きく3つの要素に分割できる。

そのまず最初のカート画面部分について説明する。

以下、プラグインはステップその4で紹介したEC CUBEのプラグイン開発ドキュメントの内容に基いて、EC CUBE3のapp>Pluginフォルダの中に、プラグインの初期ファイル一式が自動生成された状態であることを条件とする。

EC CUBE3プラグインをつくる[EC CUBE3でAmazonPayを利用するためのステップその4]

1.  event.ymlにフックポイントを記載

カート画面にお支払ボタンを表示させるためのフックポイントは、直接Cart/index.twigとした。

そのため、event.ymlに、下記のコードを記載する。

 

2. Eventファイルに処理内容を記載

EC CUBEのプラグイン開発ドキュメントの内容に基いて、EC CUBE3のapp>Pluginフォルダの中に、プラグインの初期ファイルが自動生成された場合、指定した名前の***event.phpというファイルが生成される。

(僕は、AmazonPayEvent.phpという名前にした。)

このイベントファイルにフックポイントで指定し「onCartIndexRender」の動作の内容を記載する。

例:

上記のコードの場合、元ファイル(Cart/index.twig)中の</form>を探し出し、amazonpaybutton.twigの内容を追加して出力するというものだ。

よって、次にamazonpaybutton.twigを作成する。

3. Twigファイルを作成する

twigファイルは、プラグインフォルダ内のResource>templateの中に作成する。

例:

 

作成したファイルをサーバにアップし、カート画面アクセス時にAmazonアカウントでお支払ボタンが表示されればOK。

 


[EC CUBE3でAmazonPayを利用するためのステップその5]カート画面に[AmazonPay]でお支払ボタンを表示[EC CUBE3でAmazonPayを利用するためのステップその5]
カート画面に[AmazonPay]でお支払ボタンを表示