WordPressの記事にソースを美しく表示するプラグイン「Crayon Syntax Highlighter」

【記事要約】

WordPressの記事内にソースコードを美しく表示してくれるプラグインCrayon Syntax Highlighterのご紹介です。

WordPressで記事を書いている時に、htmlやcss、PHPのソースコードを紹介する機会がある人もいると思う。

そんな時、直接書いてしまうと、見づらかったり、分かりにくかったりする。

そんな時に役立つのが、Crayon Syntax Highlighterというプラグイン。

今回は便利なCrayon Syntax Highlighterについてのご紹介です。

1. Crayon Syntax Highlighterをプラグインに新規追加する

① WordPress管理画面よりプラグイン>新規追加でプラグインの新規追加ページに移動する。

② 検索ボックスで「Crayon Syntax Highlighter」を検索する。

③ 検索結果に出てきた「Crayon Syntax Highlighter」をインストール

④ インストール後、[有効化]のボタンを押し、有効化する

2. Crayon Syntax Highlighterを実際に使ってみる

① Crayon Syntax Highlighterの表示スタイルを反映させたいソースコードを選択し、ツールエリアの下図の赤色のボタンを押す。

② 下のようなポップアップが立ち上がる。基本的にそのまま[Add]をクリックすればよいが、ポップアップでマージンやフォントなどを適宜調整してもOK。

③ Wordpressの編集画面上は下のようにグレー枠で表示される

④ 実際の投稿ページにはこちらのように表示される。これで完成!

なお、Crayon Syntax Highlighterの各種設定は

設定>Crayonから設定できる。

 

 

Macでロックされているファイルを編集する方法

【記事要約】

Macには、重要で編集されるとシステムやアプリケーションの動作に影響が及ぶ重要な裏方のファイルをユーザが編集できないようにロックしている場合があります。そのロックされているファイルを編集できるようにする方法を紹介します。

Macで様々なアプリケーションの設定を独自に変更する場合や、ちょっとマニアックな変更設定をする際に、ファイルにロックがかかっていることがある。

今回はそのロックがかかっているMacのファイルを編集できるようにする設定方法をご紹介します。

ただし、ロックがかかっているのはアプリケーションやシステムが動作するために重要なファイルだからこそロックがかかっています。そのため、変更や作業は自己責任で行ってください。

1. ファイルのロックを外す

① ロックを外したいファイルの上で右クリック>情報を見るを選択

② 「<–該当のファイル名–>の情報」というタイトルでポップアップが立ち上がる。ポップアップ一番右下の鍵マークをクリックする。

③ ログインユーザのPCパスワードを入力する

④共有とアクセス権下の[+]ボタンを押す。

⑤追加するユーザを選択するダイアログボックスが表示されるので、追加ユーザを選択後[選択]ボタンを押す。

⑥ 共有とアクセス権の項目に選択したユーザが表示される。アクセス権の列が「読み出しのみ」となっていると思うので、そちらをクリックし、読み/書きを選択する

⑦ これでロックされていたファイルの編集ができるようになったので、編集作業をする。

なお、何か間違いがあった時のために、すぐに元のファイルに戻せるように必ずバックアップを取っておくのがよい。

 

2. 再びファイルにロックをかける

ファイルの編集が終わったら、念のため再びファイルにロックをかけておいた方が無難であるため、その作業をする。

① 1と同様、該当ファイルの上で右クリック>情報を見るで立ち上がるポップアップの一番下「共有とアクセス権」の欄で自分のユーザ名を選択した状態で[−]ボタンを押す

すると、1で追加したユーザが削除される。

② 最後にポップアップ一番右下の鍵マークをクリックする。鍵が開いている状態のアイコンが、鍵が閉じた状態のアイコンに変更される。

これで再び元のようにロックがかかった状態となった。

以上、Macでロックがかかっているファイルを編集できるようにする一連の流れのご紹介でした。

Dreamweaverでtwigファイルを編集できるようにする設定

【記事要約】

近頃増えてきたtwigファイル。そのtwigファイルをDreamweaverで編集可能にする設定方法について説明します。

EC CUBE3でネットショップを構築したところ、ファイルの書き換えの必要が出てきた。

そのため、サーバからファイルをダウンロードし、編集が必要な該当ファイルを探し出すとファイル形式がtwig。

Dreamweaverで開こうとすると「このファイル拡張子に有効なエディターが見つかりません。」という内容のエラーが出た。

そこで調べると幾つか設定ファイルの変更が必要だったので、そのやり方(Mac)を紹介します。

 

一番参考になった本家本元adobeのサポートページ

https://helpx.adobe.com/jp/dreamweaver/kb/cq02092222.html

上記ページでは拡張子「INC」の場合の説明ですが、「INC」を「TWIG」に置き換えて設定すればOK.

(Windowsユーザの方は上記ページのWindowsでのやり方を参照してください。)

1. Extensions.txt ファイルの編集

① Dreamweaver を終了する。

② 下記フォルダにアクセス(Mac)。

Macintosh HD/Users/<ユーザー名>/Library/Application Support/Adobe/Dreamweaver <バージョン>/ja_JP/Configuration

注意1:通常このLibraryフォルダは見えないようになっているため、設定が必要。

設定方法は下記ページ参照

Macの隠しフォルダを表示する方法>>

注意2:実際はカタカナ表記になっているフォルダもある。(例:Library→ライブラリ)

③ Extensions.txt ファイルのバックアップを作る(何か不具合があった場合にすぐ元に戻せるようにするため)

④ テキストエディタでExtensions.txtを開く

⑤ ファイルの下記部分にTWIGを追加する

行の最期が「:All Documents」となっている行。

⑥ さらに僕の場合、PHPのグループとしてTwigを追加したかったので、行の最期が「:PHP Files」となっている行にも追記した

⑦ Extensions.txtを上書き保存する。

以上で、取り急ぎDreamweaverでファイルを開くことができるようになる。

2. MMDocumentTypes.xml ファイルを書き換える

① Dreamweaver を終了する。

② 下記フォルダにアクセス(Mac)。

Macintosh HD/Applications/Adobe Dreamweaver <バージョン>/Configuration/DocumentTypes

注意1:実際はカタカナ表記になっているフォルダもある。(例:Applications→アプリケーション)

③ MMDocumentTypes.xml ファイルのバックアップを作る(何か不具合があった場合にすぐ元に戻せるようにするため)

なお、Adobeサイトにもあるが、Dreamweaverを起動する時に妨げになるため、バックアップファイルは元データと同じファイルには置かずに、別フォルダに保存すること。

④ MMDocumentTypes.xmlは通常編集不可としてロックされているので、編集できるようにするためにファイルのロック解除をする

設定方法は下記ページ参照

Macの隠しフォルダを表示する方法>>

⑤ テキストエディタでMMDocumentTypes.xmlを開く。(Dreamweaverで開いてはいけないとの注意書きがAdobeサイトにある。)

⑤ ファイルの下記部分にTWIGを追加する

⑥ MMDocumentTypes.xmlを上書き保存する。上書き保存できない場合には、一旦デスクトップなどに保存し、コピペで上書きする。

以上で、Dreamweaverのコードカラーリングやデザインビューが反映されるとAdobeサイトにはあったが、なぜかデザインビューが利用できなかった。

デザインビューは特に利用しないので、別によいのだが、コードカラーリングが微妙な色合いでよく見ないと違いが分からないほど。

そこで、色々と触ってみると何のためにあるのかよく分からないDreamweaver(CC2017)の右下プルダウンを「PHP」に設定するとかろうじて少し色味が分かりやすくなった。

フォルダがない!Macの隠しフォルダ・ファイルを表示する方法

【記事要約】

Macには、重要で編集されるとシステムやアプリケーションの動作に影響が及ぶ重要な裏方のフォルダ・ファイルをユーザから見えないようにするための隠しフォルダ・フォルダが存在します。そんな隠しフォルダを表示させる方法を紹介します。

Macの隠しフォルダ・ファイルを表示する方法

MacのPCを使っているうちに様々な設定変更が必要になり、ネットで調べてみると方法は分かったものの、記事に記載されているフォルダが見当たらない!ということがあります。

そんな場合、そのフォルダは隠しフォルダのため、通常見えてない場合があります。

(OSバージョンアップ等によりそもそも場所が変わることもあります。)

そんな隠しフォルダの表示方法をご紹介します。

1. ターミナルを起動する

① ターミナルを起動します。

<Launchpadから開く場合>

1)DocのLaunchpadをクリック

DocのLaunchpadをクリック

2)その他の囲みをクリック

その他の囲みをクリック

3)ターミナルをクリックする。

 

<アプリケーションから開く場合>

1)ファインダーを開く

2)アプリケーション>ユーティリティ>ターミナルを順にクリックして開く

2. ターミナルに不可視ファイルを表示させるコードを入力する

① ターミナルに下記コードを入力します。1つでも間違うと動作しないので、コピー&ペーストすることをおすすめします。

② 入力したらエンターを押します。

③ ファインダーを再起動するために下記コードをターミナルに入力します。

これで、隠しフォルダ・ファイルが見えるようになります。

隠しフォルダ・ファイルは元々見えていたフォルダと異なり、半透明で表示されます。

隠しフォルダ・ファイルが見えるようになったファインダー

 

3. ターミナルに不可視ファイルを非表示にするコードを入力する

① ターミナルに下記コードを入力します。

 

③ ファインダーを再起動するために下記コードをターミナルに入力します。

これで、隠しフォルダ・ファイルが見えなくなります。

隠しフォルダ・ファイルが再度見えなくなったファインダー

EC CUBE3新しいスタイル(CSS)を追加

【記事要約】

EC CUBE3にオリジナルのスタイル(CSS)を追加する方法を紹介します。とっても簡単!テンプレートはデフォルトのテンプレートです。

EC CUBE3でネットショップを構築。

独自のスタイル(CSS)を適応させたい場合のやり方をご説明します。

EC CUBEのデフォルトテンプレートを使用していることを前提としています。

1. CSSファイルを作る

① FTPでEC CUBEのファイルがアップされているサーバにアクセスし、下記パスのフォルダを参照する。

html/template/default/css/

② ①のフォルダ内にあるstyle.cssをダウンロード。

やり方としては、ダウンロードしたstyle.cssに反映させたいスタイルを追記した後、再度アップロードすればよいが、ここでは、新しく独自のCSSファイルを作成するやり方を紹介します。

style.cssをnew.cssなど①のフォルダ内にないファイル名に変更。

——————————–

@charset “utf-8”;

@import url(“bootstrap.custom.min.css”); /* only Grid system CSS */

——————————–

上記はそのまま残し、
/* ——————————–
Common style
——————————– */

/* ——————————–
New style
——————————– */

などに変更。

それ以下の内容は一旦削除し、新しいスタイルを追加する。

③ 新しく作ったnew.cssファイルをダウンロード元のフォルダにアップロードする。

html/template/default/css/

 

2. ベースとなるテンプレートを書き換える

① FTPでEC CUBEのファイルがアップされているサーバにアクセスし、下記パスのフォルダを参照する。

src/Eccube/Resource/template/default

ここには、EC CUBEの表示の基本となるファイルが格納されている。

② ①のフォルダよりdefault_frame.twigをダウンロードする。ダウンロードしたら、必ずバックアップを取る(書き換えミスにより不都合が生じた場合に直ぐに元に戻せるように)。

③ default_frame.twigの45行目あたり、各CSSを読み込む記載がされている辺りの一番下に下記を追記して保存する。

<link rel=”stylesheet” href=”{{ app.config.front_urlpath }}/css/new.css”>

④ 変更したdefault_frame.twigファイルをダウンロード元のフォルダにアップロードする。

src/Eccube/Resource/template/default

 

3. スタイル(CSS)が反映されているか確認する

1.2に従ってファイルをアップした後、ブラウザで指定したスタイル(CSS)が反映されているか確認するのだが、僕の場合、一旦キャッシュクリアとEC CUBEのキャッシュ管理より操作をしないと、新しいスタイルが反映されなかった。

① ブラウザのキャッシュクリアをする。

使っているブラウザ名+キャッシュクリアで検索すると、サポートセンターの説明ページ等が見つかるのでそれに沿って操作をする。

② EC CUBE管理画面、コンテンツ管理>キャッシュ管理をクリック

今回は、twigファイルを更新したので、twigにチェックを入れて[キャッシュ削除]ボタンを押す。

③ ブラウザで表示させてスタイル(CSS)が反映されているか確認しよう。

 

EC CUBE3固定ページを増やす&メニュー追加

【記事要約】

EC CUBE3にオリジナルの固定ページを追加する方法とそのページへのリンクをメニューに追加する方法を紹介します。テンプレートはデフォルトのテンプレートです。

EC CUBE3でネットショップを構築。

サイト内に「初めての方へ」や「お手入れ方法」などについてのオリジナルのページを追加したいと思い、色々調べたところ、固定ページ自体はすぐに作れるが、メニューに固定ページを追加したい場合に、少しコードの変更が必要でした。今回はその固定ページ追加のやり方を紹介します。

EC CUBEのデフォルトテンプレートを使用していることを前提としています。

1. 固定ページを作る

①メニューのコンテンツ管理 > ページ管理をクリック。

②ページ管理画面、一番下の[新規入力]ボタンをクリック

③新規ページの入力画面に必要項目を入力し、[登録]ボタンを押す

1)作る固定ページにちなんだ名称、URL(半角英数)、ファイル名(半角英数)を入力

2)ファイル名下のテキストエリアにはこの時点では適当に「あああ」など仮テキストを入力

2)必須事項の必要に応じて、author、description、keyword、robotsを入力

④コンテンツ管理 > ページ管理でページ一覧へ戻ると、登録した新しいページが表示される。

2. 固定ページの内容を作る

①ページ一覧(コンテンツ管理 > ページ管理)で新しく作るページの構成に一番近いページ(例えばプライバシーポリシーなど)の「…」マークを押し、[ページ編集]をクリック。

②ファイル名下のテキストエリアの内容をコピーする。

③ページ一覧で新しく作ったページの「…」マークを押し、[ページ編集]をクリック。先ほどコピーした内容をファイル名下のテキストエリアにペーストする。

{% block main %}から{% endblock %}が実際のページの内容になる。

プライバシーポリシーのソースをコピペした場合、

<h1 class=”page-heading”>プライバシーポリシー</h1>を書き換えればメインタイトルが変わる。

さらに、 class=”col-md-10 col-md-offset-1″と記載されいているdivタグの内容を編集すれば、ページコンテンツが出来上がる。

プライバシーポリシーのソースの場合「privacy_box_*****」となっている各divタグのidは削除してOK。

④ページ内容を書き換えたら、忘れずに[登録]ボタンを押そう。

これで、固定ページの出来上がりだ。

ページ編集画面で登録したURLをブラウザに直接打ち込むか、ページ一覧の「…」ボタンから[レイアウト編集]をクリックした画面にある[プレビュー]ボタンより、実際の見え方を確認することができる。

3. メニューに固定ページを追加する

①コンテンツ管理 > ブロック管理からブロック一覧に移動。

②「カテゴリ」の「…」ボタンから[編集]をクリックする。

③「ブロックデータ」のテキストエリアにあるコード一番下を下記のように書き換える。

ソースコードは間違えた時のため、バックアップを取っておいた方が安全。(メモ帳にコピーして保存など)

***元のソースコード***

<nav id=”category” class=”drawer_block pc”>
<ul class=”category-nav”>
{% for Category in Categories %}
{{ _self.tree(Category) }}
{% endfor %}
</ul> <!– category-nav –>
</nav>

***固定ページのリンクを追加***

<nav id=”category” class=”drawer_block pc”>
<ul class=”category-nav”>
{% for Category in Categories %}
{{ _self.tree(Category) }}
{% endfor %}
<li><a href=”http://****ページURLを記載****“>メニュー名称を記載</a></li>
</ul> <!– category-nav –>
</nav>

④[登録]ボタンを押して保存する。

以上で、固定ページを新しく作成し、メニューからリンクすることができるようになる。

初めて仕事を受ける[起業話#3]

【記事要約】

起業したら、本業の仕事だけではなく、それ以外の様々な業務を自分でする必要も出てきます。僕が直面したのはまず「見積り」の作成。初めての見積りづくりにまつわる話をご紹介します。

 

ラジオ局の部長おじさんのお陰で、僕は人生初、自分で仕事を直に受けることになった。

詳しくは、おさらい>前回のお話「いわゆるニート[起業話#2]

 

 

1. 初めての見積り

初めての取引先となるレストランを始めるというオーナーさんのところに一緒に連れて行ってもらって紹介してもらった。

そのレストランオーナーは、パワーとユーモアに溢れるアーティストタイプの人で、この初めての取引先となった、レストランオーナーとはその後も長くお付き合いさせてもらうこととなる。

 

ディレクションは慣れた仕事だ。

まずは世間話から始め、その後僕の経歴をラフに話し、自然な流れで5W1Hを元にヒアリングをさせてもらった。

大体、どのようなニーズがあって、どのような夢があるのかを把握し、提案のため持ち帰らせてもらうことに。

 

若干高揚した気分で自宅に戻り、そこで、はたと気がついた。

提案書とは別に「見積もり」というものが必要なことに。

会社努めの頃は、上司が算出した工数を元に、営業担当が見積もりをしていた(と思われる)。

しかし、その業務に僕はノータッチで、今まで見積書と言うものを作ったことも見たこともない。

僕は困った。

見積書のフォーマットは、ネットでいくらでも落ちていたので、それを元に作ればよかったのだが、肝心の価格の出し方が皆目検討つかなかったのだ。

そこで、僕はだいたいの勘で20万円と見積書に記載した。

WEBサイトの制作費用はまさにピンきり。

3万円と打ち出している会社もあれば、数百万、時には数千万規模のWEBサイト制作もある。

だが、今回は簡単なWEB制作だったので、おそらく20万円程度だろうと考え、そう記したのだった。

しかし、後々振り返ってみると、これが大誤算で、起業してからある程度経験を積んだ今、計算すると、最低でも50万は値段を付けるべきものだった(倍以上違う!)。

まあ、初めていただいた仕事だったし、胸を貸して頂いて、報酬以上の仕事をしたということにしておこう。

 

2. 要点を押さえれば怖くない!見積り雛形

起業して初めて見積りを作り、それをクライアントに出すときは誰でも緊張する。

僕もそうだった。

だけど、見積書も要点を抑えれば怖くない。

僕は制作の仕事を3年前に卒業し、現在は手を動かす仕事は一切していないが、それまでは下記フォーマットの見積もりで困ることはなかった。

概算見積書雛形(フォーマットはWEB制作の場合のもの)

<EXCEL版>「概算見積書雛形

<PDF版>「概算見積書雛形見積入力例

上記フォーマットに、足りないものは追加し、いらないものは削除すれば、十分に使用可能なはず。

僕はこれを、行政や一般企業、さらには上場企業相手にも使ってきたので何ら問題は無いと思う。

よく「こうあるべきだ!」なんて情報があるけれども、正直そんな細かいところに時間をかけてキチキチに動くよりは、生産的な仕事に時間をかけて成果を上げるほうが、ビジネスマンは大事だと僕は思う。

要はクライアントに何をどのくらいやると幾らかかるのかを分かりやすく伝えるためのツールなのだ。

 

3. 概算見積書と見積書の違い

さらに細かく言えば、暫定見積書と正式な見積書の2つが必要といったことが、業務マニュアル的な情報として掲載されていたりするが、僕の場合は、概算見積を1回提示し、追加があれば追加です。と都度追加見積もりを出すやり方を取ってきた。

概算見積書:ヒアリングを通してざっくりとした金額把握のための見積もり

(正式)見積書:スケジュールや細かい仕様調整を進めた上での最終決定価格の見積もり

 

ちなみにやらなくてよい項目が発生したりして、概算見積より低くなる可能性がある場合は、別の提案をして、見積価格より売上が低くならないようにした。

じゃないと、良いものを作ろうとすると、何だかんだ、結局見積もり以上の手間が発生しているもの。

だから、損をしないように、最初に提示した金額はしっかり頂くようにした。

だから、見積金額より請求金額が下がるということは、今まで一度もなかった。

馬鹿真面目に「この項目なくなったのでお値引きしておきますね。」よりも、「無くなった分、ここをさらに良くしするために注力しますね。」の方が、お互いにハッピーははずだ。

 

4. 見積書のキモ

見積書は基本的に下記項目を押さえておけば問題ない。

①見積書の宛名は法人の場合もちろん「御中」を付けて記載。個人の場合は「様」を付ける

②見積もり有効期間は多くの場合1ヶ月だが、自由に設定OK。税率の変更が決まっている時期などは要注意。

③会社の角印を忘れずに押す。

④見積もり項目は専門用語を使わず、クライアントにも分かりやすい言葉で記載。(その方が見積もりが通りやすい。信用にも繋がる。)

⑤備考には必ず「仕様変更及び追加案件に関してはその都度別途お見積もりさせていただきます。」と記載。ある程度の変更はやむなくとしても、さすがにこれは…という時にクライアントに打診し易い。

⑥承認者と担当者のハンコを忘れずに押す。

⑦Excelの計算式を信用しすぎない。

たまにExcelの計算式が狂っている場合がある。Excelを信用しすぎて、そのまま提出すると損をすることもあるし、見積書はいわゆる「信書」にも含まれるため、こちらの信用にも傷がつく。金額は念入りに確認すること。特に税率変更前のファイルをコピペして使用した場合など、税率が旧税率で誤ってしまうことも。(僕は一度これをして、損をした。)

 

5. 見積りを出すときは、堂々とした自分を演じよう

初めての仕事で20万円の見積もりを出す時は正直ドキドキだった。

今では「安すぎだろ!」とツッコミどころ満載だが、当時は高すぎると言われないか心配でならなかったのだ。

しかし、こちらの心配をよそに、20万円の見積もりと提案内容にご納得いただけ、無事成約となった。

その場で、OKと言われた時は、なんだか本当に嬉しかった。

社会人になってすでに何年か経っていたが、初めて自分の足で社会に立っているような気分になった。

本当に、この時僕の提案と見積もりを受け入れてくれたレストランオーナーと紹介してくれた部長おじさんには、感謝しかない。

このレストランのホームページを作る機会がなければ、その後の僕の起業人生はきっとスタートしていなかっただろう。

その後、何度も見積りを出すことがあったが、時を重ねて勉強したことは、「見積りは堂々と出せ」ということだった。

最初の僕のように、「高いって思われないかな」「断られたらどうしよう」というこちらのビクビクは相手に伝わるもので、いい仕事をするスキルを持っていても、相手に不安を与えてしまうものなのだ。

だから、見積りは「僕はプロフェッショナルです。あなたにとって最高の仕事をします。その報酬として、この金額をお願いします。」という気持ちで胸を張って堂々と出した方がいい。

お金をもらうことは悪ではない。

お金はルールだ。

約束した仕事を約束通り納めるというルールなのだ。

だから、自分は最高の仕事ができると自負しているなら、なおさら見積りは堂々と提示しよう。


初めて仕事を受ける[起業話#3]初めて仕事を受ける
[起業話#3]

いわゆるニート[起業話#2]

会社を辞めた僕はいわゆるニートになった。

毎日海へ行き、サーフィン三昧の日々だった。

しばらくぶりに戻った故郷には、友達と呼べる人間は全くいない状態だったが、このサーフィン三昧の生活のお陰で、まずは海に友達ができた。

朝起きて、波チェックをし、いい波の時は一日中ひたすらサーフィンをしたり、写真を撮ったりしていた。

そして、夜は新しくできた友達と飲みに行き、楽しい時間を過ごす。

なんて自由な生活!

この時の生活は今思い出しても、いい思い出だ。

 

しかし、一般的な常識社会から見れば、超ダメ人間といえる生活だ。

失業保険が切れ、蓄えも底が見えてきた頃、さすがにちょっと焦りが出てくる。

大抵のことはおおらかに見てくれる両親だったが「仕事探せ」オーラがビンビン出ていた。

しかし、自由きままな生活の魅力を存分に味わったことにより、再びビジネスマンの生活に戻ることが想像できなくなっていた。さらに「就職するといい波の日に自由にサーフィンができない。」という、とんでもない理由もその当時の僕の中にはとてつもなく大きかった。

どうせ就職するなら、前職と同じくらいの収入は欲しかったが、それを見込める職が地元にはなかったということもある。

一度ハローワークの面談で希望月収を聞かれ、「40万」と答えると、面談担当者は絶句し、彼の顔には「オマエ馬鹿か?」と書いてあった。

 

結局、僕が選んだのはラジオ局の夕方のバイトだった。

・日中はサーフィンをしたい。

・長時間労働はいや

・気楽で責任のない仕事をしたい

というなんともはや、経営者となった今では、信じられない理由だった。

 

しかし、このラジオ局でのバイトが僕の人生にとって大きなターニングポイントを生む。

起業人生を決定づける大きな出会いがあったのだ。

もし、ここでその出会いをしていなければ、僕は企業せずにいずれ諦めてどこかに就職し、雇用者としての人生を続けていただろう。

出会いというものは、本当に不思議だ。

それが、あるかないかで大きく変わる出会いというのが世の中にはあるのだ。

もちろん、その時はそれには全く気がつかない。

後から思い起こしてみて「もしあの時あの人に出会っていなかったら…。」と考えると、ちょっとゾッとするような、その人の存在に心から感謝してしまう出会いというのが世の中にはあるのだ。

 

僕の人生のターニングポイントとなったドラマティックな出会いの相手は、バイト先ラジオ局の部長さんだった。

「ドラマティックな出会い」というドラマティックな言葉が全く似合わないおじさんだが。

僕はまぐれで合格し、県内一の進学校に通っていたのだが、さらに前職が誰もが知る航空会社のIT関連という、傍から見ると華々しい経歴を持つ奴が何故かラジオ局の夕方のバイトをしにやってきたという、物珍しさを聞きつけ、その部長はある日、僕のところへ興味津津でやってきたのだ。

IT関係のことを色々聞かれたが、素人以上のことを訪ねてくるので、よくよく聞くと、副業でサーバ管理をやっているという。

会社的に副業やってて大丈夫なのかと心のなかで突っ込みながらも、ちょっと飛んだその面白い部長おじさんとは気が合い、それからというもの、よく飲みに連れて行ってもらうようになった。

そしてある日、その部長おじさんが、僕にある依頼をしてきたのだ。

それは、知り合いがレストランをやり始めるから、そのホームページを作って欲しいというものだった。

僕は迷った。

確かにWEB関係の仕事をしてきたが、僕がやってきたのは開発者との調整をするディレクションで、実際にコーディング等の制作業務をしてきたわけじゃなかったからだ。

制作に関しての知識は全くないわけではなかったが、僕ひとりでそれを作りきれるか、悩ましかったのだ。

 

だが、僕は最終的にその仕事を受けることを決めた。

なんとなく、僕の本能のようなものが、やるべきだと言っていたのかもしれない。

そしてこれが、僕の起業人生初の仕事となるのだった。


いわゆるニート[起業話#2]いわゆるニート
[起業話#2]

めでたく法人登記完了|(第8話)自分で株式会社を作ってみた

 

ようやく、1ヶ月ちょっとかけて法人登記が無事完了した。

 

僕の場合は、発起人1人、取締役1人の立ち上げだったので、法人登記手続きとしては、一番簡単だったかもしれない。

だけれども、素人にとっては、まあまあ大変な作業だった。

やはり、電子定款段階が一番大変だったし、何と言っても色々と面倒臭い。

だけど、素人でも自分で法人登記することは可能ということが身を以て分かった。

こういった細かい作業が好き、且つガッツがある人はチャレンジしてもいいと思う。(僕はもう一度やれと言われたらやらないかもしれない)。

 

登記手続き完了予定の日に再び法務局に訪れ、登記手続きと同時に申請しておいた法人の印鑑カードを受け取った。

さらにこの後、税務署や県税事務所、市役所、厚生年金事務所への法人設立届けをしなければならないため、登記証明証(履歴事項全部証明証)を4通受け取った。

そこには、僕が立ち上げた法人の名前が記載され、代表取締役として自分の名前が記されていた。

国税庁の法人番号公表サイトで検索すれば、きちんと会社名が出てくるし、これで一つ、国に正式に登録された組織を立ち上げることができたわけだ。

http://www.houjin-bangou.nta.go.jp/

 

新しい組織に、今までの経験をとことん積み込もうと思う。

僕と同い年の人間の中には「もうこんな歳だ」と嘆く人もいるが、僕は今、「ようやく準備が整って、これからだ。」という心持ちだ。

人生楽しい。

これからも、噛みしめるように一歩一歩、一日一日を楽しんでいきたいと思う。

 


[自分で株式会社を作ってみた#8]めでたく法人登記完了[自分で株式会社を作ってみた#8]
めでたく法人登記完了

登記に必要な書類をつくる|(第7話)自分で株式会社を作ってみた

いよいよ登記手続きの準備も最終段階。

法人登記の際に必要な法務局に提出する書類を作成する。

正直これらの書類は参考にさせていただいた下記のサイトのとおりに作成すれば全く問題ない。

<参考にしたサイト>

トラスティルグループさん「自分でできる」会社設立

inQupさん「会社登記の具体的な手順と必ず抑えておくべき6つの注意事項」

 

ただ、素人ながらに気がついた注意すべき点がある。

 

注意すべき点その1

個人の印鑑証明に乗っている住所を『そのまま』記載する。

これはどういう事かというと、登記に必要な書類の中に「取締役の就任承諾書」があるが、ここに取締役の住所を記載する必要がある。その住所が印鑑証明に記載されている通りでない場合、訂正が入るというものだ。

例えば、3丁目15番地と印鑑証明に記載があるにも関わらず、3−15と登記書類に記載されていた場合、修正させられる。

実際、僕の住所の中に部屋番号の記載があり、中黒「・」と記載すべきところを「ー」となっていたがために確認の電話があった。(この場合、確認だけで法務局に赴く必要はなかった。)

ちなみに僕は間違えて、個人の住所ではなく、法人住所を「取締役の就任承諾書」に記載していたがために、一度法務局に赴く羽目になった。

書くべき内容とハンコを間違えないようにする。

当たり前だけど、これも大事だと思った。

個人の住所を書くべきか、法人住所を書くべきか、個人の印鑑か、法人印か。

何度も確認するのがベターだ。

 

注意すべき点2

定款CDの中には、公証人役場で貰ったデータ全てを入れる。

法務局に登記書類を提出する際に、認証を受けた定款も一緒に提出する必要がある。

提出方法は2通りで、公証人役場で受け取れる製本された謄本(2000円)を出すか、CDにデータを入れて渡すかのいずれかだ。

僕はCDで提出したのだが、よく分からなかったので、CDには、僕が作成したPDFデータのみ入れていた。

しかし、内容を確認した法務局担当者から電話があり、公証人の認証データが付加されていないのでダメとのこと。

そこで、手元にあった、製本された謄本を代わりに提出することになった。

「株式会社設立登記申請書」に

定款(別添CD内)

と記載していたため、

定款 1通

とその場で提出資料を修正する必要があった。

 

法務局で一番最初に書類を提出した際に、何も問題なければ、●日後に手続きが完了するが、問題があれば、担当者から電話連絡すると言われるはずだ。

だから、提出したその日の内に法務局から電話があった時は、「あちゃー。」という気分だったが、直ぐに再度赴き、訂正内容を聞くと、さほど重たい修正もなく、定款の謄本を持参して、その場で修正するだけでOKだったため、安心した。

 

修正があった書類の上の方には「●文字削除、●文字加筆」とか記載する必要があり、至極面倒な作業もある。

お役所は本当に細かい。

 

 

僕は3月下旬に手続きをした。

ネット上の情報では、登記完了まで1週間ほどかかると言われていたが、僕の場合、手続き完了には、3日ほど先の日付を伝えられた。

その後、4月に別の登記手続きをする必要があり、この時は1週間後の日付を言われたので、3月末はもしかすると空いている穴場の時期なのかもしれない。


[自分で株式会社を作ってみた#7]登記に必要な書類をつくる[自分で株式会社を作ってみた#7]
登記に必要な書類をつくる